会社は毎月、
- 健康保険料
- 厚生年金保険料
- 介護保険料
などの社会保険料を納付する必要があります。
これらの社会保険料の納付先は日本年金機構で、納付期限は翌月末です。
9月の社会保険料は10月末が納付期限となります。
また納付方法としては
- 金融機関窓口での直接納付
- 口座振替
- 電子納付(Pay-easy)
が挙げられます。
今回は、それぞれの納付方法のメリット・デメリットや特徴について紹介します。
金融機関窓口での直接納付のメリット・デメリット
社会保険料の納付方法として一番オーソドックスなのが、この直接納付です。
送られてきた納付書を用いて、金融機関の窓口などで直接納付します。
メリット
社会保険料をわざわざ金融機関窓口で直接納付するメリットは特に思いつかないのですが、あえて挙げるとすれば、お金の動きが見えやすいことでしょうか。
まあ最近はもう現金に拘る方も減ってきてると思いますが。
デメリット
金融機関窓口で直接納付するデメリットとしては、スケジュールがタイトになる点が挙げられます。
社会保険料の納付期限が翌月末であることは先ほど述べましたが、直接納付に必要な納付書が翌月20日頃に会社に送られてくるのです。
9月の社会保険料であれば、10月20日頃に納付書が届き、31日までに納付しなければならないということで、なかなかタイトなスケジュールとなってしまいます。
口座振替のメリット・デメリット
会社は、金融機関に「健康保険・厚生年金保険 保険料口座振替(変更)申出書」を提出することで、金融機関の窓口で直接納付することなく、社会保険料を銀行口座から口座振替によって納付することが可能になります。
メリット
前述の通り、社会保険料を金融機関窓口にて直接納付しようと思うと、スケジュールがかなりタイトになります。
口座振替であれば月末に自動で社会保険料が引き落とされるため、スケジュールを気にする必要がなくなります。
デメリット
デメリットとしては、イオン銀行以外のネット銀行が社会保険料の口座振替に対応していないという点が挙げられます。
そもそもイオン銀行はネット銀行なのか?という疑問もあるため、見方によってはネット銀行はどこも未対応とも言えます。
開業直後は大手銀行が法人口座を開かせてくれないなどの事情があってネット銀行で開いている会社も多いので、そういう意味では、開業直後から口座振替で社会保険料を納付するのは難しい会社もあるかもしれません。
電子納付(Pay-easy)のメリット・デメリット
Pay-easy対応の金融機関であれば、インターネットバンキングやモバイルバイキングによって社会保険料を電子納付することも可能です。
メリット
こちらも口座振替と同様に、タイトなスケジュールを気にする必要がなくなります。
また、インターネットバンキングを用いることで24時間いつでも納付が可能になります。
ただしPay-easyでの作業が必要となるため、口座振替ほど楽ではありません。
デメリット
こちらも口座振替と同様に、対応しているネット銀行が少ない点が挙げられます。
具体的には、
- PayPay銀行
- 楽天銀行
- GMOあおぞら銀行
の3銀行のみがネット銀行では対応しています。
口座振替には対応していたイオン銀行ですが、Pay-easyには対応していないため注意が必要です。
まとめ
以上、今回は、社会保険料の3つの納付方法について、それぞれメリット・デメリットや特徴について紹介しました。
個人的なオススメは口座振替ですが、ネット銀行はほとんど対応していないという問題があります。
もし大手銀行などで法人口座を開いているのであれば、ぜひ口座振替を検討していただければと思います。