株式会社じほう様が発刊する「調剤と情報2023年1月号」に、弊事務所代表の寄稿した記事が掲載されました。こちらは1年間の連載となります。
1月号のテーマは
『医療費が高額になったらどうする?―知っておきたい高額療養費制度の仕組み』
です。
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2022年10月より、それまで自己負担割合が1割だった後期高齢者のうち、一定以上の所得がある人の負担割合が2割に引き上げられました。
2022年はいわゆる「団塊の世代」が後期高齢者にさしかかってくる年であり、それに合わせた格好です。
これにより後期高齢者のうち約20%が影響を受けるとされていますが、単純に負担が倍増するわけではありません。負担増加額を月3,000円までに抑える配慮措置もありますし、日本にはもともと高額療養費制度という、自己負担額が高額となった場合に一定額を限度として超えた額を払い戻す制度があります。
少し複雑ではありますが、今後関わる機会も増えるであろう高額療養費制度について、この機会にしっかりと理解し、患者のサポートに役立てていただければと思います。
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高額医療費制度は、医療費による家計の経済的負担を軽減するため、1ヶ月(1日から月末まで)にかかった医療費の自己負担額が自己負担限度額を超えた場合に、その超えた額が払い戻される制度です。
高額医療費制度の自己負担限度額は年齢と所得で決まりますが、他にも世帯合算や多数回該当といった、更に自己負担限度額が軽減される仕組みもあります。
少し複雑ではありますが、もしものときに非常に役立つ制度です。
高額医療費制度について何か気になることがございましたら、弊事務所まで気軽にご相談ください。