従業員を採用した際には様々な手続きが発生しますが、その中の1つに雇用保険の資格取得手続きがあります。
ただこの雇用保険の資格取得手続き、意外と忘れがちなんです。
社会保険の資格取得手続きであれば、年1回の「算定基礎届」の実施時に手続きを忘れていたことに気付けます。
しかし雇用保険の資格取得手続きには、そういった機会がありません。(労働保険の年度更新では確認できません)
そのため、もし雇用保険の資格取得手続きを忘れていても、気付く機会がなかなか無いのです。
そこで今回は、雇用保険の加入手続きが正しくされているかの確認方法について紹介します。
会社が雇用保険の加入手続きが正しくされているか確認する方法
まずは会社が、雇用保険の加入手続きが正しくされているか確認する方法を紹介します。
それは、管轄のハローワークに「雇用保険適用事業所情報提供請求書」を提出することです。
この書類を提出することで、現在ハローワークで管理している、その事業所で雇用している被保険者について知ることができます。
それにより、資格取得手続きや資格喪失手続きの忘れを知ることができます。
従業員が雇用保険の加入手続きが正しくされているか確認する方法
次に従業員が、雇用保険の加入手続が正しくされているか確認する方法を2つ紹介します。
なおハローワークに電話をしても、個人情報の関係で教えてもらえません。
「雇用保険被保険者資格取得届出確認照会票」を提出する
まず1つめが、公共職業安定所(ハローワーク)に「雇用保険被保険者資格取得届出確認照会票」を提出する方法です。
この書類と本人確認書類を提出すると、
- 被保険者番号
- 氏名
- 被保険者区分
- 生年月日
- 照会処理年月日
- 事業所番号
- 資格取得年月日
- 離職年月日(加入中の場合は空白)
- 事業所の名称
以上が記載された「雇用保険被保険者資格取得届出確認照会回答書」が交付されます。
もし資格取得手続きが正しくされておらず未加入となっていた場合、その旨が記載されます。
マイナポータルで確認する
もう1つが、マイナポータルで確認する方法です。
マイナンバーカードを持っている方は、公共職業安定所(ハローワーク)に行かなくてもマイナポータルで雇用保険の加入記録などを確認することが可能です。
>>マイナポータルであなたの雇用保険の加入記録などを確認することができます!|ハローワーク
マイナポータルでは、過去の手続きの記録を確認できるだけでなく自身の被保険者番号なども確認できます。
また自宅にいながらすぐに確認できるため非常に有用です。
まとめ
以上、今回は雇用保険の加入手続きが正しくされているかの確認方法について紹介しました。
以前であればハローワークに行かないと確認できなかったものが、最近ではマイナンバーカードさえあれば自宅ですぐに確認できます。
マイナンバーは色々とトラブルも起きていますが、様々なメリットもありますので、うまく使いこなしていきましょう。