社会保険に関する手続きにおいては、書類を日本年金機構へ提出をします。(健康保険組合に加入している場合は組合にも提出します)
しかし日本年金機構といっても
- 年金事務所
- 事務センター
があり、どちらに提出すれば良いのか迷うこともあるのではないでしょうか。
そんなわけで今回は、年金事務所と事務センターの違い、健康保険証や書類をどちらに郵送するべきかについて紹介します。
年金事務所と事務センターの違い
年金事務所は聞いたことあるけど、事務センターは聞いたことない・・・という方も多いかもしれません。
それぞれの機能として、主に
- 年金事務所:受付や相談などの窓口機能
- 事務センター:入力や審査、決定、通知書の発出などの事務処理機能
のような違いがあります。
大きな違いとして、対面での業務は年金事務所でしか行っていないという点が挙げられます。
また設置数としても、
- 年金事務所:全国312か所に設置
- 事務センター:全国15か所に設置
ということで、年金事務所は全国47都道府県にあるのに対し、事務センターは15か所にしかありません。
事務センターも当初は全国47都道府県にそれぞれ1か所ずつ設置されていたのですが、現在では集約化がすすみ15か所となっています。
>>事務センター一覧
健康保険証や書類はどっちへ提出すれば良い?
では、書類を提出する場合には年金事務所と事務センターのどちらに提出すれば良いのでしょうか。
結論としては、どちらに提出しても問題なく処理されます。
というのも、年金事務所に提出された書類も、多くは事務処理機能を担う事務センターに送られるからです。
例えば東京都港区にある会社の場合、港年金事務所に提出した書類は東京広域事務センターに送られ、東京広域事務センターで処理されます。
ただし年金事務所から事務センターへ送られる時間が増えるため、事務センターに直接提出した方が処理にかかる時間は短くなるようです。
健康保険証を送る場合は?
では、健康保険証を送る場合はどうでしょうか。
最近では電子申請が一般的になっていますが、社会保険の資格喪失を電子申請した場合、使えなくなった健康保険証だけは協会けんぽに郵送で返す必要があります。
その場合には、年金事務所と事務センターのどちらに送れば良いのでしょうか。
実は健康保険証も書類と全く同じように扱われるため、年金事務所と事務センターのどちらに送っても良いそうです。
まとめ
以上、今回は、年金事務所と事務センターの違い、健康保険証や書類をどちらに郵送するべきかについて紹介しました。
結論としては、年金事務所と事務センターのどちらに送っても大丈夫です。
ただ処理にかかる時間が早くなるのは事務センター。
そして日本年金機構としても、処理にかかる工数をできるだけ減らすため、できれば事務センターに送ってほしいとのこと。
ですので、特別な事情が無ければ、健康保険証も書類も事務センターに送ることをオススメします。
ちなみに事務センターに郵送する場合、封筒に送付先の事務センター名と郵便番号を記載するだけで事務センターに届きます。住所を記載する必要がないので、少し楽です(笑)